本荘 悠亜 (ゆうあ先生/ピアニスト、ピアノ講師)
Yua Honjo
「誰よりも練習や弾き方に悩み、上達方法を考えてきた」ピアノ指導者。また「まるでピアノを歌手のように歌わせ、クラシック音楽の魅力を伝える」ピアニストとして現役で演奏活動も行う。
東京大学を卒業後、国内最難関の桐朋学園大学院大学の修士課程ピアノ科を、ピアノ演奏実技にて修了。ピアノ教材の出版社、ピティナ(全日本ピアノ指導者協会)にて勤務、コンクールの課題曲選定、運営や新刊楽譜出版にも携わる。(主な担当:日本バッハコンクール課題曲、プレ・ソナチネなど)
学内オーディションに合格、チャイコフスキー《ピアノ協奏曲第1番》全楽章を桐朋アカデミーオーケストラ(指揮:十束尚宏)と共演、好評を博すほか、オーケストラとの共演多数。
軽妙なトークを交えたスタイルのソロリサイタルを東京・京都などで続々と開催。
滋賀県ピアノコンクール、熊谷ひばりピアノコンクール、下田国際音楽コンクール、YYA国際ピアノコンクールなど、国内・国際的コンクールで上位入賞・入選を果たす。優秀な成績により、桐朋学園大学院大学奨学金を2年連続授与される。
講師からのメッセージ
こんにちは!音楽は好きですか?おんがく学び舎に興味を持ってくださり、ありがとうございます。「ピアノ」ってすごく魅力的な楽器なんです。僕はこの楽器に魅せられてはや25年、いまだに飽きずに続けています。ピアノは「最高のおもちゃ」であり、「人生のパートナー」です。皆さんとたくさん音楽の楽しさを共有して、もっと皆さんの音楽ライフが彩りあるものになるよう、全力投球でレッスンさせていただきます!プロフィールを見ていただくと、よく異色の経歴と言われますが、その通り、順風満帆とはいえないピアノ人生を送ってきました。その分、できない、つらい、やる気が出ない~という方の気持ちも人一倍わかります。皆さんがピアノを通じてやってみたいこと、実現したいこと、ぜひゆっくり聞かせてくださいね。お会いできるのを楽しみにしています。
ユアイズム 代表 本荘悠亜
ピアノレッスンにおける信念
- ピアノは努力でつまらない、苦しいものじゃない。楽しくて、感動の連続で仕方がないもの。
- 自分のように「遠回り」「間違った努力」をしてピアノで苦しむ人をこれ以上増やさない。
- ピアノの本当の響き、音色の美しさ、ラクチンに弾ける方法の伝道師になる。
- ピアノを弾く理由は人それぞれ。ピアノをうまくするだけでなく、音楽を通して人生を豊かにするお手伝いをする。
講師のこれまでのあゆみ(略歴)
- 3歳 ピアノを始める
- 父親がクラシック音楽好きだったこと、左利きを矯正するために近所のピアノ教室でピアノを始める。当時は先生に会うのが楽しい、音当てクイズが楽しい、テキストが進むのが楽しいといった感じ。なぜか週2回も教室に通っていたそうです(母が暇だった?)。
- 小学生 ピアノの魅力に目覚め、専門的にスタートする
- このころまでは電子ピアノで遊んでいただけなのですが、縁あって県内で有名なピアノの先生のところに通い始め、メキメキと頭角を現す。この頃ピティナでは全国大会常連となり、小4の時に県のコンクールで優勝。その後大学教授の先生のところに移り、基礎から学びなおしました。
- 中高生 スランプ期間…思うように弾けない日々が続く
- 中学の多感な時期、あがり症がひどくなり、演奏中カチカチになったり大失敗したりと冴えない日々が続きました。コンクールも落選気味に…。今思えば、このころの原体験(頭の中には音楽があるのに全然うまく弾けない!)がその後奏法や弾き方を追求するバネになっています。高校1年生の時にまたも県のコンクールで優勝しており、少しは自信につながったのですが、根本的に改善しなかった。
- 東大生時代
- 色々あって東大に入学。美学芸術学という音楽に関係する学問を学びました。初めて音楽を実技ではなく学問的に眺めるのが楽しかった。ピアノも着実に続けていましたが、新しい世界を知りたいという気持ちが強かったです。
- 会社員時代
- 営業や企画、マーケティングなどの色々な仕事を経験。2社目で縁あって、友人のツテでピティナ(全日本ピアノ指導者協会)の親会社の事務職として2年間働きました。このころ、たくさんの素敵なピアノの先生方に出会い、自分もピアノ指導をしたいと思うように。
- 師匠と運命の出会いを果たす!
- モダンピアニズムを教えているピアニストの先生に出会い、自分のピアノに革命が起きました。テクニックが段違いに進化しただけでなく、ようやく自分のピアノが嫌い→好きになれたのです。そこからは国際コンクールなどでも上位入賞できるようになりました。ここで「合理的なピアノ奏法を学ぶことで誰でもプロ並みの演奏になれる」と確信。「25歳からでもやればできる!」「正しい努力をすれば、すごいスピードでピアノは上達する」このことを伝えていきたいと思いました。
- 大学院でピアノを追求する
- ピアノ演奏をさらに深めたい、今の自分なら学びなおす価値がある、と一念発起。富山県にある桐朋学園の大学院に合格し、2年間ピアノを専門的に学びました。カリキュラムや課題がとても多く厳しく、つらい思いもたくさんしましたが、何度もソロリサイタルやオーケストラとの共演をくぐり抜け、演奏家としてゆるぎない実力をつけることができました。2023年3月修了し、おんがく学び舎を開業。
講師プロフィール(詳細)
1995年生まれ。滋賀県出身。3歳よりピアノを始める。
灘高等学校、東京大学文学部美学芸術学専修(音楽学)を卒業後、3年の会社員生活を経て、桐朋学園大学院大学音楽研究科演奏研究専攻ピアノ科修了(修士)。在学中、60分×3回のソロリサイタルをすべて異なるプログラムで開催。
東京大学では、音楽の哲学(Philosophy of music)を専攻し、特に英米分析哲学の手法による演奏行為論、芸術の定義などについて研究する。卒業論文として《テクノロジーによるスキルの代替が音楽演奏の定義に及ぼす哲学的問題―ゴドロヴィッチの演奏論を中心に―》を執筆し、次席にて卒業。
桐朋学園大学大学院での研究内容は以下の通り。
(1年次)ショパンが創出した革新的なピアニズムと、それを現代のピアノにて効果的に再現する方法について研究。レパートリー上は、ショパン、シマノフスキ、スクリャービンの共通性について、3者が作曲したマズルカや種々の性格作品を軸として研究。
(2年次)ピアノ協奏曲として、「モーツァルト第27番」「チャイコフスキー第1番」を主要レパートリーとして研究し、オーケストラと共演を果たした。ソロでは、ベートーヴェン・ブラームスを中心としたドイツ音楽を取り扱い、特に変奏の技法に着目して研究中。
ピアニスト黒木洋平氏の考えに深く共感し、ショパンのメソッドに基づいた現代ピアノ奏法(モダンピアニズム)の習得・指導法についても研鑽を行う。
滋賀県ピアノコンクールにおいて、第24回小学校高学年部門第1位および知事賞受賞、第30回高等学校部門第1位。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会にて、A1級銀賞、B級べスト賞、C級入選。同コンペティション地区本選会にて、F級奨励賞、Yカテゴリー第2位。第19回大阪国際音楽コンクールPOA部門ファイナルにて第2位(最高位)受賞。第12回熊谷ひばりピアノコンクールG1(音大・専攻)部門金賞および埼玉県知事賞(グランプリ)受賞。第12回日本バッハコンクール大学・大学院部門銀賞。第8回下田国際音楽コンクールプロフェッショナル部門にて奨励賞受賞。第1回YYA国際ピアノコンクールにて、予選を第1位で通過、本選入選。
優秀な成績により、桐朋学園大学院大学奨学金を2年連続授与される。
2022年5月、モーツァルト《ピアノ協奏曲第27番》(第2・3楽章)を桐朋アカデミーオーケストラ(指揮:高関健)と共演。
2022年8月、京都にて、ソプラノ歌手鈴木麻琴氏とトーク付きのジョイントリサイタル『歌とピアノで紡ぐ明暗』を開催。
2022年10月、学内オーディションに合格し、チャイコフスキー《ピアノ協奏曲第1番》全楽章を桐朋アカデミーオーケストラ(指揮:十束尚宏)と共演、好評を博す。
東京大学教養学部選抜学生オーディションに合格し演奏会に出演。
2022年1月、メズム東京「Showcase」コンサートに出演。
2022年3月、オーディションに合格し、びわ湖ホール主催公演「ザ・ファーストリサイタル2022」に出演。
2022年11月、音源選考ののち、ヴァイオリニスト椎名慧氏と共に「とやま室内楽フェスティバル2022」に富山ゆかりのアーティストとして参加、7日間のマスタークラスを受講。「スペシャルコンサート」「ジャンプスタートコンサート」に出演。
2022年12月、応募55組の中から唯一ソロのピアノ奏者として選出され、墨田区主催事業「演奏家の船出コンサート」に出演。
オペラ作品のディレクター、合唱指導者としても活動歴があり、東京大学歌劇団のオペラ公演において、《愛の妙薬》音楽監督、《カルメン》《マノン》合唱指揮を歴任。また計10公演にて専属コレぺティを務め、歌手やオーケストラを熟知した安定感のある伴奏には定評がある。
これまでに甲斐環、井上宏子、西村裕美子、稲垣聡、クラウディオ・ソアレス、内藤晃、高橋いつきの各氏に師事。現在、ピアノを岡田博美、鶴見彩、黒木洋平、室内楽を銅銀久弥、川久保賜紀の各氏に師事。練木繁夫氏のレッスンを受講。
(2023年4月現在)